用語解説

概念メタファー【用語解説】【言語学】

簡単な説明

比喩的な言語表現を可能にする、人間の頭の中で成立している比喩的な認識の枠組みのこと。

詳細な説明

 次の一文を見てください。

「今日はブルーだ」

 この文の意味は何でしょうか?
 特殊な世界観の作品の書き出しとかでない限り、ふつう「今日という日は世界が青色になった日だ」という意味で解釈することはないでしょう。当然、「今日は気分が落ち込んでいる」というような意味で理解するはずです。

 では、なぜこのような解釈が自然にできるのでしょうか。認知言語学という分野では、これは「概念メタファー」という概念によって説明されます。

 「概念メタファー」はどういうものかというと、

我々の頭の中には、文脈を共有する集団の中で共通の、比喩的な認識の枠組みが存在し、その枠組みにしたがって表現することで比喩的な言語表現ができあがる

という考え方です。

 先ほどの例をもとに考えてみましょう。
 我々の頭の中には、「感情は色である」という概念メタファーが存在します。これにより、先ほどのような「今日はブルーだ」という表現や、「バラ色の人生」「灰色の青春」といった比喩を生み出し、また理解することができるのです。

 この概念メタファーには様々な種類が存在し、少し考えただけでも「人生は旅である」「議論は戦争である」など多くの例が確認できます。

 このような概念メタファーにもとづく比喩にはどのようなものが考えられるか、また他にはどのような概念メタファーがあると思うか考えてみても面白いですね。

ちなみに……

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